今日は仕事帰りに病院へ行った。
私の職場からだとバスの本数も多く思ったより早く行くことができた。
これなら仕事帰りに行くことも苦ではなさそうだ。
最も私にとっては病院へ寄らないことが苦痛だからどんなことが
あっても行きますけど・・・
病室に行くと、ベッドで横になっていた。
机の上にあった予定表を見るとちょうど休憩？時間のようだ。
しばらくすると理学療法士（PT）の方がきた。
「リハビリですよ」と言われるとわかっているのかすぐに目を覚まし
起き上がろうとする。
きょうの午前中も血圧が低めだったようで少し心配したが少し休んでいたせいか
血圧の状態もよくなっていた。
自分で体を起こし車いすにも乗ろうとするのだが、自分のやり方？でなんとか乗ろうと
してしまう。
とりあえずそれでもできてしまいそうなので、PTさん曰く左手だけでなんとかこなして
しまうのでいいことではあるけど、右手を意識してもらいたいんですよね・・・
案外？器用な殿は利き腕でない左手、左足だけでできることをやってしまおうとするようで、いいけど良くない・・・という状況なようです。
車いすから立つ練習を始める。
救急病院ではちょっと立ってみようかぐらいだったのに立って座るの練習を
５回２セット、これは案外疲れそうだ。
その後病室に戻り、少し右足を意識させる運動。
PTさんが輪投げを渡し、少し離れた棒に入れるように指示すると
なぜか輪投げを口にしょうとする。
私が少し驚いていると
「これが高次脳機能障害なんですよ」
本で読んで知っていたはずなのに殿のまさかの行動に少しびっくりしてしまった。
輪投げとはどんなものかがうまく認識されていないようだ。
しかし暫くPTさんが説明するとそのような行動も少なくなってきた。
こっちの言っていることも理解はしているようだが、長文を理解するのは
まだ難しいようだ。
先月の今頃はここまで良くなってくれるとも思っていなかったのに
少しよくなると、これもあれもできるかも・・・と
思って私が焦ってしまっている。
殿にはゆっくりでいいからリハビリしてね。
なんて言いながら自分が一番焦っている。
殿はすごく頑張ってるのに・・・
今日も思わず、前よりよっぽど運動してるね・・・
なんて言ってしまいましたが・・・しばらくして
リハビリの途中で脱いだ靴をまた履こうとするから何かと思ったらトイレに
行きたいということのようでPTさんと一緒にトイレに行き自分でウォシュレット
も操作する。
2日前では考えられなかったことだ。
転院してまだ2日、それなのにこんなにできることが増えたんだから
私が焦ってはいけない。
リハビリ後疲れて少し眠りそうになっている殿の手をさすっていたら
私まで眠くなってきた。
やはり安心できる場所なんだな。と実感する。
夕飯の時間になったので車いすでデイルームに行く。
今日は食べるのを見守らずに帰ることにした。
「今日は帰るね」と言うとうなづいていた。
寝てるばかりの先週は鋭い目つきが鋭かったが
今日は疲れもあるのか優しい目つきだった。
どちらがいいのか良くわからないけど、
しっかりと前を向いてくれていると信じている。
何より、自分が一番焦っていることを痛感した。
反省・・・
